2021年04月17日
御影石の春日灯篭の移動と再設置を行いました。経年の地面の変化により傾いてくる事がありますが地盤を固めて水平にバランスや向きを考えて火袋(ろうそくの火を灯す所)の角度を景観を良く見える様に行いました。
御影石の比重計算すると重い部分で約270kg、全体の重さが約700kgと見た目よりかなり重いので三脚とチェーンブロックを使い持ち上げました。
チェーンブロックは昔から造園では使う道具で人間では持てない入り組んだ狭い場所の重量物も滑車とテコの原理で持ち上げる事が出来ます。切株の根を引き抜く事も出来ま灯篭
三脚を使うのは裏技ですがとても危ないので皆さんは絶対に真似をしないようにして下さい。(笑)
日本での灯篭の歴史は桃山時代に千利休が茶庭に取り入れたのが始まりと言われています。利休は石灯籠に灯る華やか過ぎない灯火に風情を感じ茶庭に取り入れ晩夜の茶事に取り入れたそうです。その後幽玄な美しさや趣のある風情は寺院、神社、武家屋敷などに広く普及しました。道しるべとしての目印(ランドマーク)や火の灯びを風から守る役割などもありました。
石灯籠の種類や形は清水成就院三角灯篭、西ノ屋灯篭、勧修字灯篭、善導寺灯篭、八幡灯篭、平等院灯篭、円形生込灯篭、水蛍灯篭、曼殊院灯篭、朝鮮灯篭、織部灯篭、山灯篭、雪見灯篭、三角雪見灯篭、琴柱灯篭、岬灯篭袖型灯篭、三光灯篭、瓜実灯篭とさまざまな灯篭が作られました。
その他和風庭園では景観構成や仏教信仰、美術品として石塔(五輪塔、宝塔、層塔、印塔、無縫塔)を庭に取り入られました。
この写真の御影石の春日灯篭の構成は上部より①宝珠②笠③火袋④中台⑤竿⑥基礎(台石)となっています。
御影石は花崗岩とも言い地球のマグマが地下深くでゆっくり時間をかけて冷やされ高い圧力により石になったそうです。大きな1つの御影石を石職人が削り上げた力作です。
#御影石#花崗岩#灯篭#春日灯篭設置&移動#チェーンブロック#造園業者#植木屋#剪定業者#千葉#八千代市#季緑園