2023年07月17日
今年も暑い季節になってまいりました。ニュースでは世界の平均気温が観測史上今世紀過去最高気温となっており関東でも今年の夏40℃を越す予報も出ていました。(汗)夏は年々暑くなっている気がします。
本日の気象庁の八千代市の天気予報の最高気温は午後2時に36℃となっており、実際に計測器メーカーの機器で輻射熱を含めた気温を測ってみました。(輻射熱は気温と太陽や周囲からの熱の影響を含めた温度です。)
興味深いことに、周囲が木々に囲まれた場所と、木々の無い太陽の直射日光の当たるコンクリート駐車場とでは驚くほどの気温差が見られました。木々に囲まれた場所では35.0℃に対し、コンクリート駐車場ではなんと51.1℃もの高温が観測されました。その温度差は15.1℃にも及びます(輻射熱を含む)。太陽の直射日光の下ではアスファルトやコンクリート、鉄など多くの物質が熱を吸収し、周囲の温度を高めてしまいます。このような環境では暑さに耐えるのは至難の業で、長時間の滞在は人間にとって危険な場所になります。
一方、木々に囲まれた木陰の場所では、涼しさを感じることができました。木々は太陽光の熱や紫外線の遮蔽効果だけでなく、気化熱という水分の蒸散作用を通じて涼しさを提供します。樹木が水分を吸い上げて葉から放出する際、熱が奪われて周囲の気温が下がります。この気化熱の効果によって、木陰は非常に快適な場所となります。さらに自然の風が吹き抜けることで、涼しさが一層感じられました。
このような環境差を考えると、庭づくりには大きな意味があります。ただの景観だけでなく、実用性も兼ね備えた夏の庭づくりが求められてきます。季緑園の木陰作りの庭は、従来の景観的な庭とは異なり、実際に涼しい場所として過ごすための植栽配置計画が施されています。
こうした取り組みは、私たちの暮らしを快適にするだけでなく、SDGs(持続可能な開発目標)や温暖化対策、サステナビリティ、エコロジーにも貢献しています。地域の気候や環境に合わせた樹木の配置や植栽管理、そして適切な庭木の選定など、植木屋のプロフェッショナルな知識とアドバイスが欠かせません。
暑い夏に涼しい木陰の庭で過ごす贅沢な時間。SDGs、温暖化対策、サスティナブルに関心がある方、植樹工事&樹木定期管理などの見積り依頼&お問い合わせお待ちしております。
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